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ソフトウェア開発者として働く人の技術的なメモ

参加しました → 第2回Treeblue「UXマーケティングで全てが変わる。今の時代に求められる新しいマーケティングとは?」

第2回 Treeblue

(↑クリックでイベントページへ。画像はイベントページからお借りいたしました)

株式会社 ZEPPELIN(ツェッペリン)さんで行われた、Treeblue というイベントに参加しました。

このイベントは、デザイナとエンジニアが共同で作業するワークショップを目指したイベント。デザイナとエンジニアのコラボレーションを目指したイベントは多いものの、聴講型のセミナーが多く、実際にデザイナとエンジニアが対話を行う機会が少ない…と感じたことから始まったそうです。

Facebook の広告経由でたまたま見つけたイベントなのですが、気軽に参加できて、表参道にたたずむデザイン会社さんという非常におしゃれな環境で時間を過ごすことができました。懇親会のお料理も豪華で、自然と会話が弾みました。

イベント内容

イベント内容をご紹介いたします。

「商品価値から体験へ」ということで、「UX マーケティング」という言葉を提唱する鳥越さん。よい機能だけ作っていたりユーザーから意見を吸い上げて製品化しても、売れなくなっている時代に来ており、ユーザーの日常のコンテキストを意識し、ユーザーのコンテキストにスッと入ってくる製品やサービスが重要だと言います。

イベントは3人〜4人に分かれたチーム内で、出されたお題について10分〜20分程度意見を出して話し合って発表するというもの。お題は ZEPPELIN の鳥越さんが提唱する「UX マーケティング」についてです:

  • Q. ユーザーの日常のコンテキストとは?
  • Q. ユーザーの日常のコンテキストに乗っていないサービスや製品とは?
  • Q. 開発のどんなタイミングでどのような事を意識する必要があるか?
  • Q. ズバリ!UX マーケティングとは?

「UX」ということでデザイン的な話や Web サイト製作についての話かと思ったのですが、「UX マーケティング」という、ユーザーのコンテキストを考えたマーケティングについて考える、とても面白いイベントでした。非常に広い意味での UX を理解できた貴重な時間となりました。

以下、それぞれのお題について少し詳しくご紹介します。

ユーザーの日常のコンテキストとは?

ユーザーの日常のコンテキストを考える必要がある…ということでしたが、そもそもユーザーのコンテキストとは何か?を考えることになりました。

コンテキストを考える上では、日常で「違和感」を感じる場面を考えるとよいそうで、次のような意見が挙がりました:

  • ファッションサイトはお洒落な人向けばかりのサービスで、「そこそこ」お洒落な人向けのサービスが存在しない
  • 眠っている洋服を活用できる場面がない
  • ローカルな居酒屋だと、入ってよいかためらう事が多い
  • ネット上の出会いだと声や仕種が分からない。人を好きになるとき、その人の声や仕種、雰囲気が重要なのでは

このように「違和感」を捉えることで、「そこそこ」お洒落な人向けのコンテキストが日常に存在していないとか、眠っている洋服を活用するコンテキストが日常に存在しないなど、UX マーケティングを考える上でヒントになる事柄が見つかります。

ユーザーの日常のコンテキストに乗っていないサービスや製品とは?

更に踏み込んで、「自分のここに、この製品やサービスがマッチしない!」という身の回りのサービスや製品を挙げてみました:

  • 持っている万年筆のフタが、回さないと外すことができない。インクが特別乾かない訳でもなく、とても面倒
  • イヤホンやMac book の電源コードが収納しづらい
  • ネット上のレビューで、特に見返りが無いレビューを書く人がいることが不思議
  • 長財布をもっているが、ポケットに入れるのに不便

実際に自分が使ってみて初めて不便さに気づいたり、思っていたものと違ったり…。不便さを感じて初めて「コンテキストに乗っていない」と感じるのかもしれません。

似たような事例で、テスラモーターズ社の電気自動車の例が挙がりました。テスラモーターズ電気自動車のデザイン・製造を行っている会社ですが、中のエンジンはトヨタ社のエンジンを利用しているそう。もちろんトヨタ社も電気自動車を製造しています。

この2社、見た目は違いますが同じエンジンを積んだ電気自動車を販売していますが、アメリカでは圧倒的にテスラモーターズ社の電気自動車が売れているそうです。また、顧客からのクレーム数は圧倒的にトヨタ社が多いそう。テスラにも問い合わせは来ますが、「もっとこうした方がよい」など、問い合わせの内容は顧客からのアドバイスが多いそうです。

この違いは、顧客が製品に何を求めているかがそもそも違うのでは…とのこと。トヨタはネームバリューの高さから「安心・安全」を求める顧客が多く、新規参入のテスラは「走るコンピューティング」という新しい乗り物というコンテキストをユーザーに提案しており、ユーザーはテスラの車に乗ることでそのコンテキストに加わるという形になっています。

開発のどんなタイミングでどのような事を意識してやっていく必要があるのか?

開発ではどのような点に気をつけて、ユーザーからの意見やコンテキストを考えればよいかを考えました。

開発前にとにかくユーザーから情報を聞いたり、利用場面を調査する・開発中に随時ユーザーテストを行い軌道修正を行う・ユーザーテストを行う際は実施する側のリテラシーが非常に求められ、全てを製品・サービスへ反映してはいけない 等々… さまざまな意見が挙がりました。

開発という時系列上で多くのポイントが挙がりましたが、開発メンバー1人がそれを意識していても、製品・サービスには反映しづらく、メンバー全員で意識を共有することが大切なのでは… という意見もありました。

ズバリ!UX マーケティングとは?

「UX マーケティング」という言葉ですが、この言葉の明確な定義はまだハッキリとしていません(UX 自体も文脈によってかなり幅がありますし、当然なのですが)。今回のイベントを通じて、間接的に「UX マーケティング」について考えた訳ですが、これをズバリ言い表すとなんだろう?というのが最後の議題でした。

これも各班さまざまでした。少しうろ覚えですが、「ユーザーに、その製品・サービスを取り入れた新しいコンテキストを提案すること」という意見が私の中では「ズバリ」UX マーケティングかな、と感じました。従来のマーケティングのように製品・サービスが中心なのではなく、ユーザーが生み出すコンテキストを、企業側から提案するという、コンテキストが非常に重要なのだと伝わる定義ではないでしょうか。